■成果主義が生んだ闇 他人事ではない教訓とは
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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者のために語る!
発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2025年5月20日 Vol.5965
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■承知之助に名字はある?■
(続きは編集後記へ)
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■成果主義が生んだ闇 他人事ではない教訓とは
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「成果さえ出せば評価される」
そんな考えが強くなる時代です。
その一方で、思わぬ落とし穴が
潜んでいることにお気づきでしょうか。
先日報じられた保険営業マンの事件。
高収入を得るため違法キックバックを行い、
最終的には顧客の解約返戻金を横領。
その額は5年間でなんと4億円超――。
一見華やかな実績の裏に、
「借金」「詐欺」「家庭崩壊」がありました。
背景には完全歩合制という報酬制度があり、
報酬欲と社内評価が不正を誘発していました。
この話は決して大企業や保険業界だけの話ではなく、
「数字でしか評価しない組織」の危うさを
私たち中小企業にも投げかけています。
社員を追い詰めるような仕組みになっていないか、
成果ばかりでなく過程や姿勢も見ているか――
今一度、自社の評価制度を見直す時です。
例えば、コンプライアンス遵守を指標に入れる、
報酬制度に「抑制」と「けん制機能」をもたせるなど、
不正の芽を摘む工夫が不可欠です。
事件の最後、元妻の「帰りを待ちます」という
言葉が法廷で語られました。
家族を守れなかった夫を、支え直そうとする姿に
胸が熱くなります。
思わず胸が締めつけられた方も
多いのではないでしょうか。
成果主義は強力なモチベーション源にもなりますが、
暴走を防ぐ仕組みとセットで考える必要があります。
まずは、評価制度のどこに
リスクが潜んでいるかを見直してみませんか?
詳しくは、2025年5月18日付の
日本経済新聞(朝刊)をご覧ください。
― できるところから、小さく始めましょう ―
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編集後記
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■承知之助に名字はある?■
「承知之助」は了承の俗語です。
「合点承知之助」は人名ではなく、
「承知之助」に名字はありません。
江戸時代のユーモア表現の一つで、
「うんつく太郎右衛門」なども同類。
辞書で調べると歴史が見えてきます。
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